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脳内会議のお時間です

俺はゾンビに囲まれていた。もはや、打つ手がないように思われる。
こんな時こそ脳内会議の出番である。

俺A「え〜ただいまより、第一回ゾンビに囲まれた。どうしよう? 会議を始めます」
一同「「イエェーイ!」」
俺A「では、何か良い案がある人?」
俺B「やっぱ男なら突っ込むべきだろ」
そうい言い残し、俺Bは仮想ゾンビの群れに突撃していった……。
俺B「ぎゃあぁぁぁぁぁ」
俺A「はい、失敗だったね。他には?」
俺C「ちょっといいか?」
俺A「はい、どうぞ」
俺C「ここで死ぬかもしれないから告白するけど……俺、俺Dのことが好きなんだ!」
俺D「え…………うん、嬉しい。私も俺Cのことが好きだったの!」
熱く抱擁を交わす二人。
他の俺達「「いいなぁ……」」
俺A「うん、何に憧れているのか全然分からないよ、お前ら。見た目、男同士の抱擁だから。彼女いない歴=年齢だからって脳内が完全に腐っちゃてるよね」
そんな一同に襲い掛かる、さきほどゾンビ化した俺B。
一同「「ぎゃあぁぁぁぁぁ」」
俺A「あぁ、肉体までもが腐っていく……」
俺E「うぅ……最後の言葉だ。聞け、俺A」
俺A「俺E! 唯一まともだったお前も、ゾンビに噛まれてしまったのか!」
俺E「俺はここまでのようだ。だから教えよう、解決策を……その前におふくろの肉じゃがをもう一度食べたかった……がくっ」
俺A「無駄に死んだあぁぁぁぁぁぁ」
こうして、脳内会議は幕を閉じて、現実へ。

一緒に囲まれていた友達が叫ぶ。
「ていうかお前、拳銃持ってるなら撃てよ!」
「命って、簡単に奪っちゃいけないんだよ」
「言ってる場合かあぁぁぁぁぁ」

End

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