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第一章 「Tasted human」 あとがき

小説『エキドナ』 第一章「Tasted human」を最後まで読んで下さってありがとうございました。
作者のチョコきちです。
まずは一言皆様に謝ります。
ごめんなさい。

結局、第一章を完成させるのに1年以上もかかってしまいました。
今思うと、この1年は自分にとって大変忙しく、充実した1年だったと思います。

教習所に通って車の免許を取得しました。
就職氷河期と呼ばれる中、なんとか内定を頂く事ができました。
大学の勉強もそこそこ頑張りました。
バイトも頑張りました。
友達といっぱい遊びました。
好きな小説をたくさん買って読みました。
念願のPS3を買って、ゲームをいっぱいしました。

…とまぁ、こんだけ充実した1年だったわけで、ぶっちゃけ、小説の完成が遅れたのは仕方が無いことだよね!(←反省してない)

さてさて、無駄話はこのぐらいにして、この章の解説に入らせていただきますね。
まず、「Tasted human」というタイトル、自分の中では相当気に入っています。
直訳すると「味わった人間」または「味わえられた人間」…察しの通り「食人鬼」という単語を示唆させています。

しかし、私はこの「Tasted human」には別の意味合いも込めていました。
それは、「この小説に出てくる登場人物達をしっかりと味わって欲しい」という願いです。
そのため、この章では主要人物の説明を多めに取ってみました。
この章を読んで頂いた皆様の中で、少しでも登場人物達に対するイメージがついてくれたのなら作者の私としてはこれほど幸せなことはありません。

そして本編ですが、主人公である一条 茘枝(いちじょう れいし)は自分のことを「動物」だと言っています。
そんな彼がどのように「人間」に戻っていくのかを、この大編小説『エキドナ』で描いていきたいと私は思っています。

「動物」と「人間」の違いは何か?

余談ですが、私はそんなどうでもよい疑問を常に抱えて生きてきた特殊な者です。
私は「吃音」という言葉が出にくくドモリやすい癖を物心ついた時から抱えていました。
そのため、日常生活の中で他の人との差異を感じさせられることが多々あり、その度にこのような悩みが浮かんでいます。
べつに逃げているわけではありません。ですが、まだ勝てていないのも事実です。
コミュニケーション能力が最も重要視されるこの人間社会において上手く話す事のできない私は「人間」として生きていけているのか? これからも生きていけるのか?
その答えの一部を私自身この小説の中で探していけたらいいなと私事ながら思っていたりもしています(笑)

最後に、この『エキドナ』という小説、自分の頭の中では大まかですが最後まで完成しており、それを文章に起こすと軽く10章は超えそうです(笑)
ホント…どうしよう(悲)
なので、第一章ではあまり触れられなかった設定(単語)もおいおい繋げていくつもりなので、気長に見守ってくれると嬉しいです。

次の第二章ですが、ゴールデンウィークに突入し、ついにあの作戦が始まります。
今度は話ごとではなく、第二章が全て完成したら一斉に乗っけるつもりです。
半年ぐらいで完成できればいいなぁ―。

それでは、ここまで読んでくださった皆様に無上の感謝を送りながら、これにて失礼させていただきます。


2009年 7月19日 チョコきち。

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